• LCARS ってなに?
    “LCARS”の基礎知識。

  • オクダグラムってなに?
    “オクダグラム”の基礎知識。

  • LCARS ミュージアム
    LCARS の進化の歴史。

  • LCARS デザインガイド
    LCARS っぽく見せるためのちょっとした“コツ”教えます。

  • サウンドコレクション
    コンピュータ音声のダウンロード。

  • LCARS アニメーション
    Flash で作った LCARS アニメーションのダウンロード。

  • オクダパネル
    ついにオクダパネルを自作。その製作方法を紹介。

  • LCARS ダイアログ
    LCARS と人間との会話シーンの音声コレクション。

  • LCARS ギャラリー
    身の周りには LCARS がいっぱい!

  • リンク集
    世界の LCARS デザインなサイト達。

  • コンタクト
    質問・要望等はこちらからどうぞ。

HOME デスクトップ端末
宇宙船や宇宙基地の机の上に置いてある端末の歴史。 ここでは連邦の端末だけを取り上げます。

デスクトップ端末について

エピソード中に結構重要な “小道具” として登場する卓上のディスプレイ装置。 すでにこの装置は TOS から登場しており、ただ単に「コンピュータ」と呼ばれる場合や、「コンピュータ端末」、「デスクトップターミナル」、または「デスクトップモニター」、「デスクトップビューワ」あるいは「ビューワ」と様々な呼ばれ方があります。

この手の装置は異星人も使用していますが、ここでは宇宙艦隊/惑星連邦のものだけを取り上げ、それぞれのシリーズと比較しながら、過去から現在への “装置の進化” を振り返ってみます。

TOS 時代(2264-2269) 1966-1969

第58話 "The Paradise Syndrome" 「小惑星衝突コース接近中」より。

U.S.S.エンタープライズ船内で一般的な台形ベースのデスクトップモニターです。

下部には “テープ” を置くスペースがあり、“テープ” を挿入するスロットがあります。 テープというのが時代を感じさせますね。 モニターを ON にする場合は横にあるスイッチを “カチッ” と操作します。


モニターを後ろから見たところです。 船内のいたるところにこの装置があり、インターホン代りや船外とのコミュニケーション等に利用されます。


その画面を見たところ。 第 64 話 "The Tholian Web" 「異次元空間に入ったカーク船長の危機」より。

“プリントアウトした紙を張り付けているような”チープさ加減が良いですね。


このような通信時には対面通話が可能。 第 65 話「宇宙に漂う惑星型宇宙船」より。

こういう通信のときのシーンは、後からのビデオはめ込み合成となります。

周りの青いフチは合成の為のブルースクリーン?

第 59 話 "The Enterprise Incident" 「透明宇宙船」より。

ブリーフィングルームに設置してある 3 方向から同時に見ることが出来る “3 面モニター” です。

TOS でデスクトップモニターというとこの形を思い浮かべる人も多いでしょう。


第 21 話 "Tomorrow Is Yesterday" 「宇宙暦元年7・21」 より。

外見はなんかハンコを展示するヤツみたいですね?

このモニターはテーブルのセンターに置かれ、3 方向からの同時視聴が可能になっています。 また必要な時にはモニター部を回転させることも出来ます。

第 66 話 "Day of the Dove" 「宇宙の怪! 怒りを喰う!?」 より。

実はこの TOS 時代で、すでに TNG 以降おなじみのバックライト式のパネルが使われていました。

これはエンタープライズの船体図をモニターに映しているところですが、透過スライドに描いたグラフィックをモニター内に入れ、それを後ろからランプで照らしており、スイッチオンオフで “リアルタイム” で点いたり消えたりします。

TOS にはモニターに映し出されたグラフィックがアニメーションする、というものは登場しません。 これは単純にまだアニメーション技術がそれほど高度ではなく、コンピュータグラフィックが利用可能な時代ではなかったからでしょう。

アニメーションと言えばオシロスコープのような単純なものばかりになります。

第 16 話 "The Menagerie, Part I" 「タロス星の幻怪人(前編)」 より。

机の上にあるのは手元を照らす電気スタンドではありません。 れっきとしたモニターです。

アーム部分は自由に動くので、必要な時は頭のモニター部分を持ってぐいっと自分に向けのぞき込みます。


TOS にて特徴的な “3 面モニター” は ENT で復活しました。

ENT 第 95 話 「暗黒の地球帝国(後編)」より。

時代的にはこっちが先で、 23 世紀までこの形のモニターが受け継がれていったという事でしょう。


ENT 第 81 話「コールド・ステーション」より。

おそらく液晶ディスプレイがそのまま使われていると思われます。

いやー時代は変わりましたね。


同じく ENT 第 81 話「コールド・ステーション」より。

このエピソードでは TOS 時代のモニターが再現されていますが、当時のモニターの周りの “青いフチ” もきちんと存在するのが面白いです(ただし、オリジナルと比べてブルースクリーン部分がだいぶ明るい)。


TNG 時代(2363-2371〜2379)1987-1994

先に見てきた TOS でのモニターの存在は、船内や外部との通信を行ったり録画されたビデオを再生したりという、ただの表示装置=モニターでしかありませんでした。 ところが、 TNG 以降ではただのモニターではありません。

それはモニター装置としてはもちろん、艦のコンピュータとリンクしているデスクトップ端末であり、また音声インターフェイスを備えた単独の “デスクトップコンピュータ” になっているのです。

画面の大きさは 14 インチ程度、机の上に固定されている訳ではなく片手で持てるくらいの重さ。

現在のノート PC 究極の進化形と言ってもいいでしょう。 ただし画面を閉じることはできないようです。

モニターのオン/オフは真ん中にあるボタンを押します。 ボタンというボタンはそれくらいで、その他キーボードの類が一切ありません。 ほとんど音声入力で操作出来るのですが、たまに文字入力をするシーンがあります。 それをどうやってやっているのか、スタートレックの七不思議のひとつとなっています。

TNG でのデスクトップモニターのボディー色はブラックとホワイトがあり、のちにグレーのバージョンが登場します。

ブラックはピカード艦長の待機室やライカー・データの自室で。

ホワイトは医療室やトロイの自室等で見ることができます。

この端末に何か表示する場合、その撮影方法には 3 種類存在します。

1. ビデオ映像を合成する(亜空間通信時の相手側を映したりするシーン)。

2. コンピュータで作った CG アニメーションを合成する“動的 LCARS”。

3. 透過スライドに描いたものをバックライトで照らす “静的 LCARS”。

この 3 番目の方法は言うなればただのスライドなので、アニメーションしたりしませんが、簡単で安上がりな割には魅力的な視覚効果が得られます。 いわゆる “オクダグラム/パネル” と呼ばれるものです。

バックライトが均一に照らし切れてなく “ムラ” が出ているのが “味” でもありますよね?

ちなみにこのバックライト式のスライドですが、1 エピソードで使用されたらそれっきりとはならず、別のエピソードで再利用され何度も何度も同じものが再利用されます。 目を凝らして探してみると面白いでしょう。

これはピカードの兄であるロベルト家にあるデスクトップコンピュータ。

タッチスクリーンでこの端末には何やらキーボードらしきものが見えます。

24 世紀の地球における標準的な家庭用コンピュータなのでしょうか。


これは映画 『ファーストコンタクト』 冒頭で初お目見えした自己起動型デスクトップ端末です。 おそらくバックライトパネルだと思われます。


これは映画『ネメシス』冒頭ジェインウェイ提督と亜空間通信を行うシーンに登場するデスクトップ端末。

一目で分かると思いますが、まんま液晶ディスプレイになっています。


TOS が放送された時代では叶わなかったリアルタイムに表示することが出来る薄型の装置が、こういう風に撮影に使われるような現実の世界にもう我々はいるんですね。

DS9 時代(2369-2375) 1993-1999

DS9 での連邦のデスクトップ端末は、場所が宇宙艦ではなく異星人の管理する宇宙ステーションという場所の雰囲気を出すためか、TNG での再利用ではなくすべて新しく作り直されています。

シスコのオフィスにあるデスクトップ端末。 TNG のものと比べいくらか大きくなりました。

画面下には赤色のお馴染み ”302 OPTEICAL DATA NET SERVICE ACCESS” ラベルが貼ってあります。


この端末は連邦とはもちろん、ステーションのコンピュータ(カーデシア製)ともリンクしています。

入力装置としてキーパッドがつき、読み込み装置としてアイソリニア・オプティカル・チップとアイソリニア・ロッドを差し込めるスロットが備えられました。

ちなみにこのキーパッドの形は連邦宇宙艦の各ドア脇にある “エントリーパッド” と同一のものだったりします。


“オペレーション・ステータス 879”(スライド透過バックライト点灯式)。

その場その場でスライドフィルムを差し替えればいいだけなので、コスト的にも非常に安くまた簡単に撮影することが出来ます。


DS9 のシーズン終盤になると、“本物のフラットディスプレイ” が十分安価で手に入る時代となり、本格的に液晶ディスプレイがスタジオセットで使われるようになりました。

第 161 話「崩れゆく家族の肖像」より、DS9 で初めて登場した “液晶ディスプレイ”。

第 163 話「眠らぬ殺意」より。 この端末を少し注意して見てみましょう。

画面にはクルーのパーソナルデータが表示されていますが、その元々の台座部分の形に合わせるように LCARS コンソールが貼り付けられているのです。

液晶ディスプレイにこのような装飾をするのは非常に珍しく、また面白い使い方だと言えるでしょう。

VOY 時代(2371〜2377) 1995-2001

U.S.S.ヴォイジャー艦内のデスクトップ端末は改良され、U.S.S.エンタープライズ D のものよりさらに洗練された形になりました。

操作部には 5 つのキーパッドがあり、タッチするだけではなく、スライドさせて入力を行うこともできるようです

相変わらずキーボードのようなものがなく、文字入力をどうやっているのか、永遠の謎です。

ヴォイジャーの端末にも TNG エンタープライズと同じくいくつかのカラーバリエーションがあり、「グレイ」「グリーン」「ブラウン」などが存在するようです。


これはグレイの端末。 艦内のどこにでもある一般的なもの。

これはグリーンの端末。 ほぼジェインウェイ艦長専用。

これはブラウンの端末。 クルーの各個室に置いてあるのはこのバージョンのようです。

25 世紀になるとデスクトップ端末のディスプレイ部は半透明に。 第 171 話「道は星雲の彼方へ」より。

ENT 時代(2151-2161) 2001-2005

時代的には TOS より前なので、本来ならばこのページの最初に項を置くべきですが、シリーズの製作が VOY より後なので、最後に見ていきたいと思います。

これが ENT でのデスクトップ端末。 明らかに “まんま” 液晶ディスプレイですね。

すでにボイスコマンド対応の端末ですが、LCARS のように対話型ではなく一切喋りません。


やはり一番目が行くのが、ディスプレイの縁に並んでいるボタン群。 画面にタッチする以外にも、“ショートカットキー” 的な機能を持たせているようです。

一部にこのような “アナログっぽさ” が残っているのが ENT 全体の特徴です。

さらにキーボードっぽいものが付いているので、TNG 以来の疑問であった “デスクトップ端末では、どうやって文字入力しているのか?” が解決!

TOS で始まり、TNG, DS9, VOY とバックライト点灯式の端末が使われてきましたが、ENT ではすべて “実物の” プラズマ or 液晶ディスプレイが使われるようになり、スタジオセットに設置され撮影されています。

プラズマディスプレイの設置場所としては、医療室の壁面にあるものがそれです。 おそらく 32 インチあたりの画面サイズだと思われます。

表示アニメーションも今までだったら静止部をバックライトパネルで、アニメーション部を編集段階で合成、もしくは全体の一部にモニターをはめ込むところを、ENT ではプラズマディスプレイにリアルタイムで映し出すことが可能になっています。

ただし、コンピュータ画面が表示されていたところから全画面ムービーなどに切り替わる、たとえばこのような亜空間通信のシーンなどではムービー部分を合成しているようです。

この部分もカット割りでリアルタイムに表示するようにすれば、合成の手間が省けると思うのですが、そうしないのはやはり何か理由があるのでしょうか?