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デスクトップ端末についてエピソード中に結構重要な “小道具” として登場する卓上のディスプレイ装置。 すでにこの装置は TOS から登場しており、ただ単に「コンピュータ」と呼ばれる場合や、「コンピュータ端末」、「デスクトップターミナル」、または「デスクトップモニター」、「デスクトップビューワ」あるいは「ビューワ」と様々な呼ばれ方があります。 この手の装置は異星人も使用していますが、ここでは宇宙艦隊/惑星連邦のものだけを取り上げ、それぞれのシリーズと比較しながら、過去から現在への “装置の進化” を振り返ってみます。
TOS 時代(2264-2269) 1966-1969
U.S.S.エンタープライズ船内で一般的な台形ベースのデスクトップモニターです。 下部には “テープ” を置くスペースがあり、“テープ” を挿入するスロットがあります。 テープというのが時代を感じさせますね。 モニターを ON にする場合は横にあるスイッチを “カチッ” と操作します。
“プリントアウトした紙を張り付けているような”チープさ加減が良いですね。
こういう通信のときのシーンは、後からのビデオはめ込み合成となります。 周りの青いフチは合成の為のブルースクリーン?
ブリーフィングルームに設置してある 3 方向から同時に見ることが出来る “3 面モニター” です。 TOS でデスクトップモニターというとこの形を思い浮かべる人も多いでしょう。
外見はなんかハンコを展示するヤツみたいですね? このモニターはテーブルのセンターに置かれ、3 方向からの同時視聴が可能になっています。 また必要な時にはモニター部を回転させることも出来ます。
実はこの TOS 時代で、すでに TNG 以降おなじみのバックライト式のパネルが使われていました。 これはエンタープライズの船体図をモニターに映しているところですが、透過スライドに描いたグラフィックをモニター内に入れ、それを後ろからランプで照らしており、スイッチオンオフで “リアルタイム” で点いたり消えたりします。 TOS にはモニターに映し出されたグラフィックがアニメーションする、というものは登場しません。 これは単純にまだアニメーション技術がそれほど高度ではなく、コンピュータグラフィックが利用可能な時代ではなかったからでしょう。 アニメーションと言えばオシロスコープのような単純なものばかりになります。
机の上にあるのは手元を照らす電気スタンドではありません。 れっきとしたモニターです。 アーム部分は自由に動くので、必要な時は頭のモニター部分を持ってぐいっと自分に向けのぞき込みます。 TOS にて特徴的な “3 面モニター” は ENT で復活しました。
時代的にはこっちが先で、 23 世紀までこの形のモニターが受け継がれていったという事でしょう。
おそらく液晶ディスプレイがそのまま使われていると思われます。 いやー時代は変わりましたね。
このエピソードでは TOS 時代のモニターが再現されていますが、当時のモニターの周りの “青いフチ” もきちんと存在するのが面白いです(ただし、オリジナルと比べてブルースクリーン部分がだいぶ明るい)。 TNG 時代(2363-2371〜2379)1987-1994先に見てきた TOS でのモニターの存在は、船内や外部との通信を行ったり録画されたビデオを再生したりという、ただの表示装置=モニターでしかありませんでした。 ところが、 TNG 以降ではただのモニターではありません。 それはモニター装置としてはもちろん、艦のコンピュータとリンクしているデスクトップ端末であり、また音声インターフェイスを備えた単独の “デスクトップコンピュータ” になっているのです。
現在のノート PC 究極の進化形と言ってもいいでしょう。 ただし画面を閉じることはできないようです。 モニターのオン/オフは真ん中にあるボタンを押します。 ボタンというボタンはそれくらいで、その他キーボードの類が一切ありません。 ほとんど音声入力で操作出来るのですが、たまに文字入力をするシーンがあります。 それをどうやってやっているのか、スタートレックの七不思議のひとつとなっています。 TNG でのデスクトップモニターのボディー色はブラックとホワイトがあり、のちにグレーのバージョンが登場します。
この端末に何か表示する場合、その撮影方法には 3 種類存在します。
この 3 番目の方法は言うなればただのスライドなので、アニメーションしたりしませんが、簡単で安上がりな割には魅力的な視覚効果が得られます。 いわゆる “オクダグラム/パネル” と呼ばれるものです。 バックライトが均一に照らし切れてなく “ムラ” が出ているのが “味” でもありますよね? ちなみにこのバックライト式のスライドですが、1 エピソードで使用されたらそれっきりとはならず、別のエピソードで再利用され何度も何度も同じものが再利用されます。 目を凝らして探してみると面白いでしょう。
タッチスクリーンでこの端末には何やらキーボードらしきものが見えます。 24 世紀の地球における標準的な家庭用コンピュータなのでしょうか。
一目で分かると思いますが、まんま液晶ディスプレイになっています。 TOS が放送された時代では叶わなかったリアルタイムに表示することが出来る薄型の装置が、こういう風に撮影に使われるような現実の世界にもう我々はいるんですね。 DS9 時代(2369-2375) 1993-1999DS9 での連邦のデスクトップ端末は、場所が宇宙艦ではなく異星人の管理する宇宙ステーションという場所の雰囲気を出すためか、TNG での再利用ではなくすべて新しく作り直されています。
画面下には赤色のお馴染み ”302 OPTEICAL DATA NET SERVICE ACCESS” ラベルが貼ってあります。
入力装置としてキーパッドがつき、読み込み装置としてアイソリニア・オプティカル・チップとアイソリニア・ロッドを差し込めるスロットが備えられました。 ちなみにこのキーパッドの形は連邦宇宙艦の各ドア脇にある “エントリーパッド” と同一のものだったりします。
その場その場でスライドフィルムを差し替えればいいだけなので、コスト的にも非常に安くまた簡単に撮影することが出来ます。 DS9 のシーズン終盤になると、“本物のフラットディスプレイ” が十分安価で手に入る時代となり、本格的に液晶ディスプレイがスタジオセットで使われるようになりました。
画面にはクルーのパーソナルデータが表示されていますが、その元々の台座部分の形に合わせるように LCARS コンソールが貼り付けられているのです。 液晶ディスプレイにこのような装飾をするのは非常に珍しく、また面白い使い方だと言えるでしょう。 VOY 時代(2371〜2377) 1995-2001U.S.S.ヴォイジャー艦内のデスクトップ端末は改良され、U.S.S.エンタープライズ D のものよりさらに洗練された形になりました。
相変わらずキーボードのようなものがなく、文字入力をどうやっているのか、永遠の謎です。 ヴォイジャーの端末にも TNG エンタープライズと同じくいくつかのカラーバリエーションがあり、「グレイ」「グリーン」「ブラウン」などが存在するようです。
ENT 時代(2151-2161) 2001-2005時代的には TOS より前なので、本来ならばこのページの最初に項を置くべきですが、シリーズの製作が VOY より後なので、最後に見ていきたいと思います。
すでにボイスコマンド対応の端末ですが、LCARS のように対話型ではなく一切喋りません。
一部にこのような “アナログっぽさ” が残っているのが ENT 全体の特徴です。 さらにキーボードっぽいものが付いているので、TNG 以来の疑問であった “デスクトップ端末では、どうやって文字入力しているのか?” が解決! TOS で始まり、TNG, DS9, VOY とバックライト点灯式の端末が使われてきましたが、ENT ではすべて “実物の” プラズマ or 液晶ディスプレイが使われるようになり、スタジオセットに設置され撮影されています。
表示アニメーションも今までだったら静止部をバックライトパネルで、アニメーション部を編集段階で合成、もしくは全体の一部にモニターをはめ込むところを、ENT ではプラズマディスプレイにリアルタイムで映し出すことが可能になっています。
この部分もカット割りでリアルタイムに表示するようにすれば、合成の手間が省けると思うのですが、そうしないのはやはり何か理由があるのでしょうか? |
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