倒れたジイちゃんはダイブ良くなった。 家に連れて帰ってきてからというものの、今どこにいるか、誰が誰なのかが判らなかったり、夜中の徘徊があって毎日 2,3 時間しか寝せてくれなく、みんなを寝不足にさせてくれたジイちゃんだけど、最近は急によくなってまだ不自由はあるものの自分でトイレも行けるようになったし、徘徊もなくなり普通に戻った。

孫の自分の事を “病院の人” と言った時はボケてしまったのかとガックシだったけど、倒れてこの 1 ヶ月半で初めて自分の事をキチンと名前で呼んでくれたのには少し感動した。 どうやらボケの症状は脳の血管が切れたことによる一時的なものだったようで、まともに戻ったみたい。 体共々医者も回復力に驚いていた。 ヨカッタよかった。

そんなこんなで、叔父と交代し早めに家に帰ってきて家の仕事をまとめて片付けた。

まずは DS9 の録画が 2 本溜まっているのでそれを観る。 その時間はジイちゃんの家にいてそれどころじゃないので、最近は放送のある日は夜に一旦帰ってきて、タイマー録画設定し、再びジイちゃんの家に戻っている。 にっくき野球延長したり、台風で停電したり、アンテナが折れたり、ビデオデッキがいきなり爆発炎上したり、ジェムハダーが転送されて来ていきなりビデオテープをニュ〜って引き出していったり、テープの爪が折れていたり、なんていうイベントが起きないとも限らない。 毎週ドキドキだけど、今のところ 2 週 ともキチンと録画されてちゃんと観れている。

2 週分の DS9 を観てスッキリしたところ、ついでに ER も観たりした。 すっかり TV に対する集中力を失った、つまり飽きてきたところ、弟の PC のモニターが壊れたというので、まだ保証期間内なので修理に出しにショップに持って行くことにした。 このモニターは 2 回目の修理なので、最優先で修理する事を約束してくれ、店内をワープスピードでグルッと巡ってすぐ帰る。

自作した卵焼き用フライパンの四角い木製フタ 丸だったらメンドくさくて製作を辞退していたと言えよう。

母がフライパンの四角い木製のフタが焦げてしまったんだけど、丸だったらあるけど四角はどの店を探しても無いので、1 つ作って欲しいと依頼されていたのを思い出す。 「簡単に作れるでしょ？」 と。 その通り簡単そうなので、ホームセンターに行き材料を買って、1 時間かけて作ってやる。 総ヒノキ仕様。 参ったか。

木材がだいぶ余ったのを見て、「あと 2,3 個作っといたら？」と。 こんなフタだけ 2,3 個作ってどうしますか？

次に、自転車で図書館へ行き、スタートレックの転送機の事がチラっと書いてあるマイケル・クライトンの 『タイムライン』 を借りる。 カードも同時に作る。 司書の人のコンピュータでの登録処理を横目で見ていたら、父も母も弟もその他同じ姓の名前がずらずらと画面に出てきた。 恐らく住民票と連動しているのだろう。 けど、ちょっとの間だけとはいっても画面を出しっ放しにして席を外すのはどうかと思った。 でも、司書の女性が可愛かったので別にいいっかと思った。 けど、やっぱりそれとこれとは話は別だと思ったと言えよう。

家に帰って来て周りをよく見ると、草がぼうぼうに生え揃っているのに気づく。 コヤツらは全てぜひ枯らしていきたいので、除草剤を撒き散らす。 撒いて撒いて撒きまくってあげる。 ちなみに環境に優しいアミノ酸系の 1 週間かかってゆっくりと枯れていくタイプのモノ。 撒き終わった後 「ジワジワとなぶり殺しにしてくれるわー！！」 とフリーザ様になってみる。

なったところで、今度は乾燥機のフィルターを交換してくれというので交換してやる。 これ、簡単なのに自分では決してやらない母。 なのにこのフィルターを人に買いに行かせる母。

パチっと外してカシっと交換してカチャと押し込め。 と、押し込んでいたら、ミスして指の皮をチビっと挟んでしまう。 「痛い・・・今のは痛かったぞー！！」 と再びフリーザ様になってみた。 暑い時はついフリーザ様になりやすくなりますねぇザーボンさん？

フリーザ様とかになってもまだ時間があったので、溜ってた自分のサイトの更新をやって、掲示板のレスを書いて、ちょこちょこっとスタートレックサイトを巡って、100MB のファイルをダウンロードしてみたりして遊ぶ。

そして、用事を済ましたら夕食後は風呂上がりにスイカを食べて、しばらくして着替え等を持ち、介護の為に再びジイちゃんの家に車で 30 分かけて戻る、というのが今までのサイクルだったけど、ジイちゃんももう正常になったんで泊まらなくてよくなり、 今は 1 ヶ月半ぶりに元の生活に戻ったヨ、というお話し。

スタートレックの世界みたいに、この宇宙にはたくさんの “知的” 生命体がいて、すでに惑星連邦みたいなのが現実にあったとする。 そこに地球が加盟するとなると、我々のスタートレックの世界みたいな地球中心というわけにはいかないだろう。 スタートレックみたく地球に惑星連邦や宇宙艦隊の本部が置かれることはないし、地球中心の考え方なんてのも出来ない。

「スタートレック 6」 でいろいろな惑星の大使が集まっている連邦評議会のシーンがある。 すでにそういう組織が存在していて今から地球が加盟するとなると、地球に与えられるのは他の惑星と同じく1議席だけで、後ろのほうの座席に大使が座っている、という事だって考えられる。 なにしろ他の惑星と比べて地球は後進星なのだ。

そしてそれを仕切っているのが、地球より先に宇宙に進出して最初にそのような組織を作った文明、一番力を持っている文明、という現在の国連でのアメリカみたいなところになる。 後から加盟した地球なんかがいきなりしゃしゃり出て、強力な発言権をもらえるとも思えない。

「スタートレック」 では何事も地球、それからバルカンが中心に描かれている。 考え方も決まり事も重要な事を話し合う場も、そして宇宙艦隊アカデミーも地球だ。 連邦評議会議長が地球人じゃないというのがせめてもの救いかな。

これは別にスタートレックに限らない。 “銀河系を統治している組織がある” という設定のある SF を観てると、たいてい地球が中心だ。 とにかくなんでもかんでも地球。 たいていは地球が優位な立場になっている。 これらは地球で作られた娯楽作品なので、当たりまえと言えば当たりまえだけど、もしそのようになったら現実には地球の SF 作品みたいにそうはならない可能性だってある、というのも覚えておいたほうがいいだろう。

た・だ・し、前にも書いた通り、このような考え方がまさに地球人の考え方なんで、そもそも全く違った文明の異星人同士がスタートレックの世界のように簡単に意志疎通ができるものなのか、文明をまとめあげる為にそういう組織を作る文明というものがあるのかどうか。 SF みたいにそんな組織なんてそもそも存在し得ないのかも知れない。

でも、こういう考え自体もやっぱり地球人の思考なので、 その時がやって来ない限り誰にも判らない難しい問題で、結局は早くどこの星からでもいいから “堂々” と目の前に現れちくり。

以前スタートレックの録画テープで棚が一杯だと書いたけど、本のほうもたくさん、とまでは言えないまでも結構な数の本がある。 本棚はすでに全て埋まっていて、現在その手前に並べているという 2 列態勢だ。

一番よく読むのが SF 小説で、これは古本屋でまとめて何冊も買うんであっという間に空きスペースが埋まってしまう。 その次が新書サイズの本で主に科学関係の本。 その次が漫画本で、一時期はたくさんあったけど、ほとんど古本屋に売ってしまったんでこれは少ない。

これだけの本の置く場所がなくなってくる本棚を見ていて、「これが電子ブックになればいいのにな」 といつも思う。 そしたら PDA なり電子ブックリーダーなりに全ての本が収まって、検索も出来て場所も取らなくて済むようになるのにとも思う。 PADD みたいなのが出来たらどれだけいいかとも思う。 本を置く場所がなくても何百冊、何千冊も個人で本を所有できるというのは魅力的だ。 もう場所がないからと言って、泣く泣く本を処分しなくてもいいのだ。

でもでも、本はやっぱり紙製で手に取ってみたいかもしれない。 ピカードみたいに。 そこで場所の節約という点から考えてみたら、レプリケーターのほうがいいかもしれない。 さしあたりいま必要な本、すぐに読みたい本、重しのための分厚い辞書は本棚にきれいに並べといて、それに入りきらない本、今すぐに読まない本、重し用じゃない辞書はレプリケーターでバラバラに分解しておきたい。 もちろん保存モードで。

で、必要になった時にその本をレプリケーターで物質化すればいいのだ。 物体を 3 次元でスキャンして、3 次元で複製出来るレプリケーター。 そういうシーンを観た事はないけど、本をそのまま記憶・再生なんか簡単な事だろう。

これだ！ いま新たなレプリケーターの応用法を発見した。 必要ない時は預けて、必要になった時にまた引き出すという銀行の ATM 方式。 利子として付録が増えたら尚よろし。

電子ブックリーダーはすでに登場しているけど、レプリケーターはまだまだダイブ先の話しというのがひじょ〜に残念。 ていうか、レプリケーターは自分が生きてる間に実現するの？ できたら死ぬ前にひと目逢ってからぜひ死んでいきたい。

この前書いたジイちゃんの事。 ジイちゃんが夜になると妄想が入り、目つきまで変わってツバを吐いたり蹴ったりして手が付けられないほど暴れる。 その時に 「バアさんの恨み」 とか何とか言う。 なので、叔父（親父の弟）が紹介してもらったという “霊能力者” に一度見せに行くと言いだした。

親父は、そんなバカな事はないと言い、自分も霊がどうだとか、とりついたのどうのというのは逆に笑ってしまうほどだけど、とりあえず、叔父が一人でその “霊能力者” とやらに会いに行った。 その相談料とやらは 2,000 円で、もし何かとりついていてお祓いをするなら 20,000 円だという。 値段設定からうさん臭さ 1,701 パーセント。

で、叔父が相談しに行って帰って来た。 そして話を聞くと、「何も祟ってはなく、三日間お茶と水と酒を供えろ」 と、その “霊能力者” は言ったという。 ここまではまぁいい。 笑うのはこれから。 その “霊能力者” は 「お菓子代としてあと 300 円くれ」 と言いだし、叔父が 200 円しか持ってないと言うと 「ならば 200 円だけでいい」 と言ったという。 なんじゃそりゃ。 お前は小学生かっ！？

これに叔父はバカバカしくなって帰って来たんだと。 志村けんのコントみたいだよ。 でも、やっぱりと言うかこんなもんだ。 おかげで介護で疲れて眠かったのが吹き飛んだ。 20,000 円を要求しなかったので、比較的良心的なニセ “霊能力者” だったと言えよう。

本文と写真とはほとんど関係なし。 黄色いスイカに見える人は、何かにとり憑かれているので、身近な霊能力者にぜひ除霊してもらうと良いでウソ。

ところでジイちゃんは、ここ 2,3 日は非常に調子がよく、妄想もなくなりすこぶる調子が良くなった。 医者から貰った薬を、最近は朝・昼・晩・寝る前とキチンと飲んでいる効果が表れてきたんだろう。 これを “霊能力者” に見せたからか、それとも現代医学の粋を集めて作られた “薬” によるものなのか。 どっちに考えるかが運命の分かれ道だ。

いま我が居住区では、DS9 をやっていて、当然起きて生で観てるんだけど、深夜にやってるんでどうしても眠いという日がたまにはある。 放映が 26 時より前になる事はありえないんで、どうしても眠いという時は、チョコッとだけ寝ようとベッドで横になる。 もちろん毎回タイマー＆ CM カット録画にビデオをセットしてるんで、そのまま朝まで寝ても大丈夫かもしれないけど、万が一という事もあるしなにより生で観たい。 スタートレックは TNG から今までずっと生で観てきた。 スタートレックは生で観てこそナンボだと言えよう。

で、ほんの仮眠のつもりでいて、「ヤバイ！」 と飛び起きると、なんとオープニングの 1分前とか、寸前だとかいう見事な目覚め！ これは 1 度や 2 度じゃないんで、自分の驚異的かつ強制的な能力である。

深夜にある他の普通の番組でこれと同じ事すると、目が覚めた時はもうとっくに番組が終っていて、 「緊急事態の概要を述べたまえ！」 と言わざるを得ない EMS をテレビショッピングで紹介してるのを目にすることになる。 ほとんどその番組を観たためしがない。

ところがスタートレックはそうじゃない。 自分でも凄いなと思うとともに、スタートレックにすっかり体が慣らされているというか何と言うか呆れてしまうほどだ。

もともと自分は目覚めがよくて、朝ベッドから起き上がってすぐにでもメシが 3 杯ほど食えるほうだ。 ていうか、枕もとに味噌汁とご飯と焼き魚をぜひ置いて寝たいくらいだ。 スタートレックもそんなふうに目が覚めても、メインタイトルが流れ始める頃までには頭はスッキリとしてしまうのだ。

ところが、極たま〜にそうやって目覚めても、やっぱり眠いという時がある。 残念ながら DS9 は、深夜に目覚めて観ると辛いエピソードというのもある。 もちろん流れの中で重要なエピソードであるのは違いないのだけど、別段派手なアクションシーンがある訳でもなし、間にコミカルなシーンがある訳でもなし、LCARS 画面が映ることもなし、というエピソードがひじょ〜にキツイ。 LCARS 画面が一瞬でもあればお目々パッチリだけど、始まる前に飛び起きてメインタイトルまでに頭がハッキリしたとしても、本編でうつらうつらしてしまう事がある。

しか〜し！！ こういうエピソードでも他の番組なら途中で TV を消してさっさと寝てしまうけど、スタートレックだけは最後までキチンと観るので、やっぱりスタートレックバカというかスタートレックに犯されているというかスタートレックに同化されているんだなぁと改めて思った。