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HOME 自作したLCARSコンソール&ディスプレイ 第 6 作目
LCARS パネル自作シリーズ第 6 弾です。 今回は第1作目&2作目で作ったコントロールパッドを、別な方法(おそらく本物仕様)で作ってみました。

非バックライト式キーパッド

今回作るのはメインのコンソールの脇でよく見られるバックライトで照らすタイプではないパネル。

メインコンソールの脇にある細長のキーパッドを作ります。 艦内のあちこちでよく見かけますね?

第1作目&2作目 ではアクリルパネルにボタン型を切り貼りするという作り方でしたが、今度はプリンタで印刷、それをパネルに貼り付けるというもっと簡単な方法を試してみようと思います。 これだったら誰でも作れるでしょう。

イラストレーター起動

ということで、まずは Illustrator でオクダグラムを描きます。 このキーパッドの実物サイズは資料により縦横 190mm x 75mm と言う事が分かっています。

proj_lcarspanel-no5-001描くのはとっても簡単! 皆様もこのくらいのオクダグラムでしたらものの 10 分ですね!


これだけだとさびしいので、TNG 以外に 『ファーストコンタクト』と『ネメシス』タイプも追加で並べてみました!

印刷出来るよう PDF ファイルを置いておきます。


TNG_DoorPad.pdf 341kb download

まず最初にこのオクダグラムをラベル用紙にプリントアウトして、切り出したアクリル板の上に貼り付ける方法で作ります。 これだとバックライト透過型のパネルとは違い、画面上でのあの色の濃いクッキリとした特徴のあるパネルに仕上がるでしょう。 たぶん・・・。

まずは 2 種類のプリンタ用紙を用意して、それぞれ別な方法で試作品を作ってみることにします。

実験 1. ステッカー用紙で作ってみる

これは A-ONE から出ている「手作りステッカー」。

これは光沢ラベル用紙と耐水・耐光製のフィルムがセットされたもの。 プリントアウトした光沢ラベルの表面に保護用フィルムを貼り付けるというユニークなラベル用紙です。


早速アクリル板を 190mm x 75mm でカットしましょう。

今回使うのは厚さ 1mm の半透明スモークのアクリル板です。


まずはステッカー用紙のほうにプリントアウト。

さぁ、プリンタから吐き出されてきました!


proj_lcarspanel-no5-006こんな風にツヤがあって、このままでもいー感じ!


次にこの上に表面保護用の透明フィルムをキレイに貼ります。


フィルムの貼り付け完了。

見た目では上のプリントアウトした写真と変わりありませんが、実際は表面に透明フィルムが貼り付けらています。

これにより汚れや紫外線による劣化が防げるようになるわけです。

先にカットしたスモーク半透明のアクリル板の角丸処理をします。

角丸の部分が難しい。 何か方法はないだろうか。


次に先にプリントアウトしておいたラベルシートをカットします。

角丸の部分はアクリル板にシートを貼り付けた後、合わせてカットします。

これがアクリル板の上に印刷したステッカー用紙を貼り付けて、角丸のカットも終わった完成品です。


拡大すると・・・

こんな感じになります。


この方法の ○ なところ。

  1. 作り方がメチャクチャ簡単。ラベル用紙に印刷してアクリル板に貼るだけ

この方法の X なところ。

  1. 黒い部分が黒じゃない
  2. 表面のツヤが意外と悪い
  3. つまり見た目があんまり本物っぽくない
  4. ラベルを張り付ける時に 気泡が入り易い

大昔に作った第 1 作目の物との比較です。

左が旧作、右が今回作ったモノ。

やはり表面のツヤが違う。 旧作のほうがより本物っぽいです。

第 1 作目の詳しい制作方法はこちらから!

とりあえず先日作った LCARS コンソール台の横に並べてみました。 雰囲気に浸りたいがためにやりました。

詳しい制作方法は自作LCARSパネル第5作目からどうぞ!

拡大写真を見てもらうと分かると思いますが、ボタン以外の部分の黒いところの色が薄くて光が当たると白っぽく見えてしまいます。

結果、あまりにもまがい物過ぎる仕上がりとなったので却下。

実験 2. 透明ラベル用紙で作ってみる

次に透明のラベル用紙に印刷してアクリル板の裏面から貼り付ける、という作り方を試します。

使うのは普通の透明ラベル用紙。

ほんとにふつーのどこにでも売ってあるやつです。


ということで、この用紙にオクダグラムを印刷します。

パネルの裏面からこれを貼り付けるので、鏡像印刷を設定します。


proj_lcarspanel-no5-002厚さ 3mm の半透明アクリル板を例のごとく例のサイズで切り出します。

ラベル用紙もカットしてます。


proj_lcarspanel-no5-002アクリルパネルの裏側に貼り付けて完成。

表面の質感はアクリルパネル面のほうが断然いい。


proj_lcarspanel-no5-002裏から少し光を当ててやると浮かび上がります。

当たり前ですが、逆に透過光がないとほとんど見えません。


これはこれで良いですね。

液晶ディスプレイの透過光を利用してみました。 左側のは実験 1.で作ったものです。

 


比較のために 3 つを並べてみました。 左から第 1 作目、今回実験 1 の物、今回実験 2 の物。

やはりアクリル板表面仕上げのほうがホンモノという結論です。


今回はバックライト透過パネルを作るのが目的ではないので、これはこれで次作への布石とでもしておきましょう。

さて、以上を踏まえて、いよいよ本番です。

キーパッドの製作

始める前に再確認。

今回作ろうとしているのは、このタイプの非バックライト型キーパッドですね。


さて、ここ本番で作るパネルの構造ですが、まず光沢紙にオクダグラムを印刷し、色つきのアクリル板にそれを貼り付け、表面を透明アクリル板で覆うという 3 層になります。

最初に写真などを印刷するときに使う光沢紙にプリントアウト。


表面用には 3mm 厚の透明アクリル板を使います。これを 190 mm x 75mm サイズにカット。


今回 100 円ショップにてなんかいい感じの物を見つけちゃいました。

先っちょが曲がっているヤスリです。 これで角丸の部分をうまく削れないだろうかと 1 本購入してみました。


この曲がり具合が角丸にぴったり!?


角丸部分に先曲がりヤスリを当てて、ゴリゴリゴリ・・・

この通りキレイに仕上がりました。

なかなか良いツールです。


さて、背面用のアクリル板をカットします。

背面用には 2mm 厚の乳白色アクリル板を使用します。これにしたのは別に意味は無く、手持ち品のため。


光沢紙にプリントアウトしたオクダグラムもきれいにカットしてしまいます。


まず、背面のアクリル板に両面テープを貼り、オクダグラムを貼り付けます。



このようにピタッと重ね合わせていく。 コツは両面テープの剥離紙を最初から全部はがしてしまうのではなく、端から順番にめくっていき押さえながらゆっくり焦らず置いていくようにします。


これがバックパネルとオクダグラムが重なったところ。

このままだとただの光沢紙に印刷したオクダグラムでしかないので、この上から透明アクリル板で覆います。


パネルの接着方法は、前作でも使った透明の接着剤を周囲に盛っていくという方法を取ることにします。

透明アクリル板を重ねるときは表面の細かいゴミに注意!

このようにパネルの周囲を接着剤で固めていきます。

しっかり重なった状態で接着剤を盛らないと隙間に入って固まって、あとで見苦しくなるので注意すべし。

ちなみに、これは出し過ぎの状態。


接着剤が乾いて固まるまで、洗濯バサミなどでつまんで置いておきます。 ズレに注意。


断面から見た 3 層構造の状態。

左から表面用透明アクリル板、オクダグラムを印刷した光沢紙、背面用乳白アクリル板です。

完成品

ようやく完成!



所々に接着剤のはみ出し後があるのが失敗という失敗ですが、それ以外はアップシーンにも耐えうる仕上がりです。

最後に

今回の制作に使った部材と費用と期間。

  • 透明アクリル板 3mm 厚 180mm x 320mm 1 枚 548 円
  • 乳白色半透明アクリル板 2mm 厚 180mm x 320mm 1 枚 400 円
  • A4 サイズ インクジェットプリンタ用フォト光沢紙 1,000円
  • 透明速乾接着剤 105円

合計 2,053 円 + α

構想 3 ヶ月、製作期間 約 2 週間。