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HOME スタトレ的電子ツール タッチパネル液晶
念願のタッチパネル液晶ディスプレイをついに購入しました。その使い心地のレポートです。

そしてLCARSにまた一歩近づく

私はPCのディスプレイとして結構早くから液晶を使っているほうだと思います。 使い出したのは14インチサイズのディスプレイがようやく10万円を切るか切らないかというときで、たしか2000年ごろだったかと思います。

すこしでも早くLCARSを(雰囲気だけでも)実現したいがため、14.1インチの液晶ディスプレイ(三菱RDT141 → 当時の商品発表の記事)を思い切って財布の紐をゆるめて買った記憶があります。今ほど気軽に買える値段ではありませんでした。

後に15インチ→17インチと(気軽に)買い直して使ってきたのですが、どうもなにか物足りない。LCARSの最大の特徴であるアレができないのです。

そう。画面を指で直接タッチしたい!

液晶ディスプレイを必死の思いで購入した当時にウン十万もしていたタッチパネル液晶。PC用液晶ディスプレイの値段が下がるところまで下がりきった昨今、さすがにこの分野もこなれてきて、そろそろお手軽な品が登場していないのかと。ある日そう思ったのです。

そこで、本格的にネットでいろいろと調べてみました。すると日本テクトという会社が出している楽タッチという 17 インチサイズのタッチパネル液晶ディスプレイがあるではないですか。スペックも申し分ないし、なによりタッチパネル市場最安値というではないですか。すかさずクレジットカード番号を入れてその場で注文してしまいました。(パソQ にて送料込み¥58,180)

思う存分タッチ操作してLCARSの気分に浸ろうと、この液晶ディスプレイのために新たにLCARSアニメーションを作りつつ、商品が家に届くのを今か今かと待っていたところ・・・。

タッチパネル前面届きました!(2006/09/04)

とりあえず、ササっと設置から接続まで済ませます。

PCとの通信ケーブルはUSBです。この部分がシリアル接続しかできない製品がありますが、これはUSBとシリアル接続の2種類がちゃんと用意されていて購入時に選べます。

以下、スペック表からの抜粋です。

サイズ、分解能 17インチ、SXGA(1280×1024@75Hz)
ピクセルピッチ
0.264 x 0.264mm
輝度
280cd/m2(typ)
コントラスト比 700:1
表示色 1620万色
応答速度 8ms
視野角 左右:150°上下:135°
タッチパネル アナログ抵抗膜方式
タッチパネル出力
USB1.1準拠
タッチパネルドライバ対応OS
Windows XP、Windows2000

ドライバーソフトをインストールし、キャリブレーション(画面上と実際のタッチ位置との微調整)を行ってタッチパネル機能を生かして、とりあえずはLCARSアニメーションを作るようになって、いや、TNGでLCARSを初めて見たとき以来、ずーーっとやりたかったことをやってみます。

LCARSを映す!LCARSアニメーションを映して、終了ボタンをタッチしてみると・・・

終了しました!

こ、これがやりたかったんだよ!

平面ディスプレイ上のLCARSボタンを押して終了させる。 「それだけの事をコイツはなんでそんなに興奮してるんだ?」とか思われそうですが、今までスタートレックのエピソード中に観ていたように、自分の指で実際にLCARSを操作できるようになった、というのは指が震えるくらいの感動であり、LCARSマニアにとってはこの上ない喜びなのです!

LCARSフラッシュアニメーションを映し出してタッチ操作している動画は「動画でえるかーす」のコーナーに多数あります。その動作はもう本物です。一度ご覧ください。

こういうところが ×

1. この液晶をつなぐことになったメインマシンのOSは実はWindows2000でした。今これを書いている時点ではWinXPに入れ替えているのですが、WinXP以前まではウィンドウ右上のボタン類が小さいのです。

ある程度は設定で大きく出来るとは言え、大きくすると今度は通常使用に支障をきたすようになりますしね。

ボタンを慎重にピンポイントでタッチしないと、ウィンドウを最大化しようと閉じてしまったりして、非常にストレスの元なのです。ファイル操作なんてもってのほか。使えません。

ハッキリ言ってWindowsの操作をタッチで行うには厳しいものがあります。

こういうところが △

1.

普通の液晶ディスプレイとは違ってタッチパネルの構造上、タッチを感知する“抵抗膜”というモノがパネルの前面に存在します。よって、どうしてもフィルターがかって(白っぽく)見えます。とくに外光が当たったときに顕著です。

今まで普通の液晶ディスプレイを使っていて、このタッチパネル液晶と入れ替えた最初一発目の映像を見たとき、なんだかクッキリさが無くて正直いって違和感を覚えました。

後にディスプレイの設定画面を呼び出して、輝度を上げてやることで少しはマシになりましたが、普通の液晶ディスプレイを横に並べて見比べた場合、やはり表示の違いというのは否めません。

ただし、これもしばらく使っているとこんなものかと慣れてしまう程度の問題ではあります。

2.

基本的にはタッチパネル液晶はマウスでのクリックとドラッグ操作の置き換えで、右クリックはあまり使えません。

正確にはドライバーの設定で画面タッチを [マウスの右ボタン] にするか [マウスの左ボタン] にするか決められるのですが、キーボードによるショートカットもしくはタスクトレイ上のアイコンをクリックしての機能の切り替えをしないといけません。

あくまでもタッチパネル液晶は画面のボタンを押すというのがメインになります。

3.

画面を直接触るわけですから、どうしても表面の指紋やキズが気になります。とくにキズのほうは致命的です。

PalmPocket PCなんかのPDAを使ったことのある人はそうだと思いますが、購入したら真っ先に行うことと言えばキズ防止用フィルターを貼り付けることです。これがないと不安で思いっきり使えません。このタッチパネル液晶にも同じことが言えます。

でも、PDAを使うときにキズが気になるのは、主にスタイラスペンでのストローク操作のときです。ペンでスーっとやったときによくキズが付きますね。ところが、このタッチパネル液晶ディスプレイではドラッグ操作となりますが、ドラッグなんてほとんど使いません。タッチなんてやわらかい指の腹ですので、そのままでもぜんぜんOKです。

ペンタブレットの代わりのように爪の先でガリガリやるなら話は別ですが。

ただ、指紋は気づいたときに拭き取らないと文字がボケたりしますね。スナック菓子なんかを食べながらタッチするとベトベトのギラギラです。これだけは気をつけないといけません。

こういうところが ○

1.

もちろんそれはLCARSを映し出したとき!LCARSアニメーションを映してタッチ操作出来るのは至福の喜びです。

もともとはこれをやりたかったのですから当然ですね。

とにかく買ってよかった!と思える瞬間です。

2.

動画を再生
グーグルアースこのときちょうどGoogle Earthを知って遊んでいた頃なので、タッチパネル液晶だとどのようになるかやってみました。

Google マップのような、いわゆるスクロール地図もそうですが、こういったものは画面上で直接指を使って移動や拡大・縮小が行えるのは直感的で、マウスで操作するよりも非常に良いと思います。

スクロール地図として他にlivedoor地図Yhoo!地図マピオンなどがあります。

2. WindowsXPだとそれ以前のOSよりもアイコンが標準でデカくなっているので、多少はタッチ操作が使えるようになります。

WinXP終了オプションたとえば、ログオン画面でユーザーをタッチしてログインします。いちいちマウスまで手を伸ばしません。



電源を切るオプションPCを終了するときも同じです。スタートボタンからタッチしていきます。

以前のバージョンまでのこれらウィンドウは、オプションボタンと通常の Windows ボタンだったと思います。

WinVistaWindows Vista だとアイコンが(設定により)さらに大きくなり、LCARSみたいにタッチが楽に出来るようになっています。

ま、だからといってタッチでファイル操作までもが行いやすくなった訳ではないのですが。

 

キーボードで文字を打っていたりする場合、マウスに持ち替えてカーソルを動かしクリックしますが、最近は目の前のディスプレイに手を伸ばして画面タッチするほうが多くなりました。

う〜ん、まさしく LCARS の操作風景ですね。

直感的なタッチパネルのすすめ

実は普通の液晶ディスプレイを使っていた頃から、PCの操作を人の横に付いて教える場合とかに、スタートボタンやファイルメニューなど触ったりしていました。液晶表面を押すのはあんまりよくないことは分かってるんですが、LCARSマニアな自分はこれをついついクセでやってしまうんです。

Windows95 が発売されてマニアではなく一般家庭に PC が普及し始めた頃、いわゆる“パソコン初心者”向けに操作方法を教える場面をテレビでやっていました。マウスなるものを生まれて初めて触れるというような人です。講師役の人が「まずはスタートボタンを押してみましょう」と 生徒役の人に言ったら、その人どうしたと思います?

ブラウン管ディスプレイ画面上のスタートボタンを指で直接押したんですよ。

その後もテレビやまた現実でも何度かこの光景を見た記憶があります。周りは大爆笑でしたが、その時すでに TNG で LCARS にすっかり陶酔していた私は、「あーやっぱりそうするよな」という感想でした。銀行 ATM なんかでタッチパネルはもう当たり前の時代、画面のスタートボタンをタッチするというのはごく自然の行為なのだと思います。

タッチパネル液晶の購入の動機は LCARS フラッシュアニメーションをホンモノのように実際に操作したい!という衝動が抑えきれなかったためで、LCARS を知らない人からしたら「えっマジで!?くっだらねぇ」と言われそうな理由ですが、使ってみると案外 Windows 操作にも使えます。

もっと積極的にこの直感的インターフェイスをPCの標準化(ディスプレイとしてタッチパネルが当たり前に)していって欲しいと改めて思いました。